「パソコンの時計が実際の時間とずれている」「自動で時刻を合わせる設定にしたはずなのになぜかずれる」「タスクバーの時計を正しい時刻に直したい」—そんな困り事をまとめて解決する記事です。
この記事でわかること:
- パソコンの時間がずれる主な原因
- Windows10で自動的に時刻を合わせる設定手順
- インターネット非接続時の手動設定方法
- タイムゾーンの確認と再発防止のポイント
※本記事の手順はWindows 10を対象としています。Windows 11でも基本的な手順は共通ですが、一部の画面表示・メニュー名称が異なる場合があります。最新情報はMicrosoft公式サポートでご確認ください。
パソコンの時間がずれる原因

インターネット接続設定やタイムゾーンの影響
パソコンの時刻がずれる原因の多くは、以下のいずれかに当てはまります。
① 自動時刻同期がオフになっている
Windows 10にはインターネット経由で正確な時刻を自動取得する機能がありますが、何らかの操作でこの設定がオフになっていると、時計が徐々にずれていきます。
② タイムゾーンの設定ミス
タイムゾーンが「日本標準時(UTC+9)」以外に設定されていると、時刻が大幅にずれて表示されます。海外出張・旅行後やOSの再インストール後に起きやすいトラブルです。
③ マザーボードの内部時計用バッテリーの消耗
パソコンの内部にはCMOSバッテリー(ボタン型電池)が搭載されており、電源を切っている間も時刻を刻み続けています。このバッテリーが消耗すると、電源を入れるたびに時刻がリセット・ずれる症状が起きます。デスクトップPCで5年以上使用している場合は特に注意が必要です。
④ NTPサーバー(時刻同期サーバー)への接続失敗
インターネット接続はあるものの、時刻を提供するNTPサーバー(Network Time Protocol)への接続がファイアウォールやネットワーク設定でブロックされていると、自動同期が機能しません。
システムの一時的な不具合や設定エラー
以下のような状況でも時刻のずれが発生することがあります。
- Windowsアップデート後のタイムゾーンリセット:大型アップデート後に設定が変わることがまれにある
- 長時間のスリープ・休止状態からの復帰:復帰後に時刻同期が正常に行われない場合がある
- システムファイルの破損:Windowsのシステムファイルに問題があると、時刻管理のサービスが正常に動作しない場合がある
- 仮想マシン環境での使用:仮想環境では時刻の同期に特別な設定が必要なことがある
注意: 電源を切るたびに時刻が大幅にリセットされる(例:2000年や1970年などに戻る)場合は、CMOSバッテリーの交換が必要な可能性があります。この場合はパソコンメーカーのサポートまたは専門店への相談を推奨します。
自動で時刻を合わせる方法
Windows10の自動時刻設定
インターネットに接続されているパソコンであれば、自動時刻同期をオンにするだけで正確な時刻に修正できます。
デスクトップ右下の時計を右クリック→「日付と時刻の調整」
- デスクトップ画面右下のタスクバーにある「時計(時刻表示)」を右クリックする
- 表示されたメニューから「日付と時刻の調整」をクリックする
- 「日付と時刻」の設定画面が開く
または、以下の手順でも同じ画面にアクセスできます。
- スタートボタンをクリックする
- 「設定(歯車アイコン)」をクリックする
- 「時刻と言語」をクリックする
- 「日付と時刻」をクリックする
「時刻を自動的に設定」をオンに切替
- 「日付と時刻」の設定画面を開いた状態で「時刻を自動的に設定する」のトグルスイッチを確認する
- トグルが「オフ」になっている場合はクリックして「オン」に切り替える
- オンになったことを確認する(スイッチが青くなればオン)
重要:「時刻を自動的に設定する」がすでにオンになっているのに時刻がずれている場合は、一度オフにしてから再度オンに切り替えると同期が再実行されることがあります。
インターネット経由で正確な時刻に修正
設定を確認した後、即座に時刻を同期させる方法です。
- 「日付と時刻」の設定画面を開く
- 画面を下にスクロールして「今すぐ同期する」ボタンを見つける
- 「今すぐ同期する」をクリックする
- 「最終同期:〇〇/〇〇/〇〇 〇〇:〇〇」と表示が更新されれば同期完了
- タスクバーの時計が正しい時刻になっているか確認する
💡 ポイント:「今すぐ同期する」をクリックした後、「時刻の同期に失敗しました」と表示された場合は、インターネット接続を確認してください。Wi-Fiやイーサネットケーブルがしっかり接続されているかを確認してから再試行してください。
Windows10の自動時刻設定の詳細については、ノジマのパソコン時刻設定FAQも参考にしてください。
手動で時刻を合わせる方法
インターネット非接続時の手動設定
インターネットに接続できない環境や、自動同期を使わずに手動で時刻を設定したい場合の手順です。
「時刻を自動的に設定する」をオフにする
- 「日付と時刻」の設定画面を開く(前述の手順と同じ)
- 「時刻を自動的に設定する」のトグルスイッチをクリックして「オフ」にする
- トグルがグレーになればオフの状態
注意: 自動設定をオフにすると、インターネット経由での時刻同期が行われなくなります。手動設定後に自動設定に戻したい場合は、再度オンに切り替えてください。
日付・時刻を手動で入力
- 「時刻を自動的に設定する」をオフにした後、「日付と時刻を手動で設定する」の項目が編集可能になる
- 「変更」ボタンをクリックする
- 「日付と時刻の変更」ダイアログが開く
- 現在の正確な日付を設定する(年・月・日を選択)
- 現在の正確な時刻を入力する(時・分を入力)
- 「変更」ボタンをクリックして保存する
- タスクバーの時計が入力した時刻に変わったことを確認する
手動設定の詳しい手順は、NEC LAVIEのパソコン時刻設定FAQも参考になります。
設定反映の確認方法
設定が正しく反映されているかを確認する手順です。
- タスクバー右下の時計を確認して、正しい時刻が表示されているか確認する
- 時計をクリックするとカレンダーが表示される。日付も正しいか確認する
- 「日付と時刻」の設定画面に戻り、「最終同期」の日時が更新されているか確認する(自動設定の場合)
💡 ポイント:手動で設定した時刻は徐々にずれる場合があります。正確さが重要な用途では、自動設定に戻してインターネット経由での同期を使用することを推奨します。
タイムゾーンやその他の注意点

タイムゾーンが正しく設定されているか確認
自動時刻同期をオンにしているのに時刻が何時間もずれている場合は、タイムゾーンの設定ミスが原因の可能性が高いです。
タイムゾーンの確認・変更手順:
- 「日付と時刻」の設定画面を開く
- 「タイムゾーンを自動的に設定する」のトグルを確認する
- 自動設定がオフの場合は「タイムゾーン」のプルダウンメニューをクリックする
- 「(UTC+09:00) 大阪、札幌、東京」を選択する
- 設定を確認して時刻が正しくなったか確認する
重要:日本国内で使用するパソコンのタイムゾーンは「(UTC+09:00) 大阪、札幌、東京」に設定してください。それ以外のタイムゾーンになっていると、自動同期をオンにしていても表示時刻がずれます。
よくある誤設定の例:
- UTC(協定世界時)のまま:日本時間より9時間遅れる
- アメリカやヨーロッパのタイムゾーン:日本時間と大幅にずれる
- 「タイムゾーンを自動的に設定する」をオンにしているが、位置情報サービスがオフで正しい地域を取得できていない
システムアップデートや再起動での影響
以下の状況後に時刻がずれている場合の対処法です。
Windowsアップデート後:
- アップデート後に一度「今すぐ同期する」を実行して時刻を更新する
- タイムゾーンの設定が変わっていないか確認する
長期間の電源オフ後:
- 数か月以上電源を切っていた後は時刻が大きくずれる場合がある
- インターネットに接続した状態で「今すぐ同期する」を実行する
- 繰り返し同じ症状が起きる場合はCMOSバッテリーの消耗を疑う
NTPサーバーを変更する方法(同期に失敗する場合):
- 検索バーに「コントロールパネル」と入力して開く
- 「日付と時刻」をクリックする
- 「インターネット時刻」タブをクリックする
- 「設定の変更」をクリックする
- サーバーの欄に「time.windows.com」または「ntp.nict.jp」を入力する(ntp.nict.jpは日本の情報通信研究機構が提供するNTPサーバー)
- 「今すぐ更新」をクリックして同期を確認する
- 「OK」をクリックして保存する
NTPサーバーの変更方法については、ITおじさんのパソコン時刻ずれ修正解説とWindows時刻設定の詳細ガイドも参考にしてください。また、パソコンの便利な使い方については動画ガミでも幅広く紹介しています。
まとめ
時間がずれる原因の把握
- 自動時刻同期がオフになっている(最も多い原因)
- タイムゾーンが「(UTC+09:00) 大阪、札幌、東京」以外に設定されている
- NTPサーバーへの接続に失敗している
- CMOSバッテリーの消耗(電源を切るたびに時刻がリセットされる場合)
自動・手動で正確な時刻に合わせる方法
| 方法 | 手順の起点 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 自動同期をオンにする | タスクバーの時計を右クリック→日付と時刻の調整 | インターネット接続がある通常の使用環境 |
| 今すぐ同期する | 「日付と時刻」設定画面→今すぐ同期する | 即座に正確な時刻に合わせたい場合 |
| 手動で日付・時刻を入力 | 自動設定をオフ→変更ボタン | インターネット非接続の環境 |
| NTPサーバーを変更する | コントロールパネル→日付と時刻→インターネット時刻 | 自動同期に繰り返し失敗する場合 |
タイムゾーンや接続状況のチェックで再発防止
- タイムゾーンが「(UTC+09:00) 大阪、札幌、東京」になっているか定期的に確認する
- 自動時刻同期は常にオンの状態を維持する
- 電源を切るたびに時刻がリセットされる場合はCMOSバッテリーの交換を検討する
- Windowsアップデート後はタイムゾーンと時刻同期の設定が変わっていないか確認する
- 自動同期に失敗する場合はNTPサーバーを「ntp.nict.jp」に変更すると改善することがある
パソコンの時刻ずれは、ほとんどの場合「時刻を自動的に設定する」をオンにして「今すぐ同期する」を実行するだけで解決できます。それでも直らない場合はタイムゾーンとNTPサーバーの設定を順番に確認してみてください。


