「日付を入れたら曜日も自動で出てほしい」「土日だけ色を変えたい」「毎月カレンダーを作り直すのが面倒」—そんな悩みをまとめて解決する記事です。
この記事でわかること:
- TEXT関数・WEEKDAY関数を使った曜日の自動入力方法
- 関数なしで書式設定だけで曜日を表示する方法
- 条件付き書式で土日・特定曜日に自動で色をつける手順
- 年間カレンダーや予定表への応用方法
※本記事の手順はMicrosoft Excel(Microsoft 365・Excel 2019・2021)を対象としています。バージョンによって画面表示が異なる場合があります。最新情報はMicrosoft公式サポートでご確認ください。
曜日を自動入力するメリット

手動入力の手間を省く
Excelで日程表やカレンダーを作るとき、日付の隣に曜日を手入力していると時間がかかるうえ、入力ミスも起きやすくなります。曜日の自動入力を設定しておけば、日付を変えるだけで曜日も瞬時に更新されます。
たとえば毎月作り直しているシフト表や予定表も、月の初日の日付を変えるだけで1か月分の曜日がすべて自動で切り替わります。
カレンダーやスケジュール管理の効率化
曜日の自動入力と色付けを組み合わせると、以下のような効果が得られます。
- 土日・祝日が一目でわかるカレンダーが作れる
- 月が変わっても作り直し不要で使い回せる
- 社内の共有スケジュール表でも視認性が上がる
- 関数を一度設定すれば毎回の手作業がゼロになる
関数を使った曜日自動入力
TEXT関数で曜日表示
TEXT関数は、日付データを指定した形式の文字列に変換する関数です。曜日を表示するもっとも基本的な方法です。
書式:
=TEXT(日付のセル,"aaa")
具体的な使い方:
- A1セルに日付(例:2025/6/1)が入力されている場合
- B1セルに
=TEXT(A1,"aaa")と入力する - 結果:「日」と表示される
| 書式コード | 表示例 | 用途 |
|---|---|---|
"aaa" |
月・火・水… | 省略形(カレンダー向き) |
"aaaa" |
月曜日・火曜日… | フル表記(スケジュール表向き) |
"ddd" |
Mon・Tue・Wed… | 英語省略形 |
"dddd" |
Monday・Tuesday… | 英語フル表記 |
💡 ポイント:TEXT関数の結果は文字列として扱われます。この後の計算や条件判定にWEEKDAY関数と組み合わせると、より柔軟な活用ができます。
WEEKDAY関数で数値から曜日取得
WEEKDAY関数は、日付を曜日に対応した数値(1〜7)で返す関数です。文字列ではなく数値で扱えるため、条件付き書式や IF関数との組み合わせに向いています。
書式:
=WEEKDAY(日付のセル, 種類)
「種類」の設定値:
| 種類 | 1(日曜) | 7(土曜) | よく使う場面 |
|---|---|---|---|
| 1(省略可) | 1 | 7 | 日曜始まりのカレンダー |
| 2 | 7 | 6 | 月曜始まりのカレンダー |
使用例:
- A1に「2025/6/1」(日曜日)が入っている場合
=WEEKDAY(A1,1)の結果 → 1(日曜)=WEEKDAY(A1,2)の結果 → 7(日曜を7として扱う)
注意: 種類の設定を間違えると土日判定がずれます。条件付き書式で土曜・日曜に色をつける場合、種類「1」では日曜=1・土曜=7として設定します。
表示形式のカスタマイズ例
TEXT関数を使えば、日付と曜日を1つのセルにまとめて表示することもできます。
| 数式の例 | 表示結果 |
|---|---|
=TEXT(A1,"m月d日(aaa)") |
6月1日(日) |
=TEXT(A1,"yyyy/m/d aaaa") |
2025/6/1 日曜日 |
=TEXT(A1,"aaa")&"曜日" |
日曜日 |
応用例:複数セルへの自動入力
月間カレンダーのように、連続した日付に対して曜日を一括で自動入力する手順です。
- A1セルに開始日(例:
2025/6/1)を入力する - A2セルに
=A1+1と入力し、A2を選択した状態で下方向にオートフィル(セルの右下角をドラッグ)して日付を連続入力する - B1セルに
=TEXT(A1,"aaa")と入力する - B1を選択してB列の下方向にオートフィルする
- A1の日付を変えるだけで、すべての曜日が自動更新される
重要:A1に入力する日付は、必ず「日付データ」として入力してください。「2025/6/1」と入力してセルが日付形式で認識されているか確認しましょう。文字列として認識されている場合、関数が正しく動作しません。
TEXT関数とWEEKDAY関数の詳しい使い方は、freeeのExcel曜日自動入力解説記事も参考にしてください。
関数を使わずに曜日を自動表示
セルの書式設定で曜日表示
関数を使わなくても、セルの表示形式を変えるだけで日付から曜日を自動表示できます。数式を書くのが苦手な方に特におすすめの方法です。
「aaa」「aaaa」を使った曜日表示
- 日付が入力されているセルを選択する
- 右クリック →「セルの書式設定」を選ぶ
- 「表示形式」タブをクリックする
- 左の「分類」から「ユーザー定義」を選ぶ
- 「種類」の入力欄に以下を入力する:
| 入力する書式 | 表示例 |
|---|---|
aaa |
月・火・水(省略形) |
aaaa |
月曜日・火曜日(フル表記) |
m/d(aaa) |
6/1(日) のように日付と曜日を同時表示 |
- 「OK」をクリックして完了
💡 ポイント:この方法ではセルの中身はあくまで「日付データ」のままです。見た目だけ曜日として表示されます。TEXT関数と違い、文字列にはなりません。
既存の日付データに書式を適用する方法
すでに日付が入力された列にまとめて書式を適用したい場合は、以下の手順で対応できます。
- 書式を適用したいセル範囲をすべて選択する(例:A1からA31まで)
- 右クリック →「セルの書式設定」を開く
- 「ユーザー定義」から書式コードを入力する
- 「OK」で一括適用完了
注意: 「文字列」として入力された日付(例:「2025年6月1日」を手入力した場合)には書式設定が効きません。セルが日付形式(シリアル値)として認識されているか確認してください。確認方法:セルを選択して数式バーに「2025/6/1」のような形式で表示されればOKです。
土日や特定曜日に色を付ける方法
条件付き書式の基本設定
条件付き書式とは、指定した条件を満たすセルに自動で色や書式を適用する機能です。「土曜日は青・日曜日は赤」のような設定が数回の操作で実現できます。
条件付き書式を開く手順:
- 色をつけたいセル範囲を選択する
- 上部メニューの「ホーム」タブをクリックする
- 「条件付き書式」→「新しいルール」を選ぶ
- 「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選ぶ
- 数式を入力して書式(色)を設定する
日付や曜日を基準に色を変更
WEEKDAY関数を使って、土曜・日曜に自動で色をつける数式の例です。
日曜日の行を赤く塗りつぶす設定:
- 対象範囲:A1:D31(カレンダー全体など)
- 数式欄に入力:
=WEEKDAY($A1,1)=1 - 「書式」→「塗りつぶし」から赤系の色を選ぶ
- 「OK」で完了
土曜日の行を青く塗りつぶす設定:
- 数式欄に入力:
=WEEKDAY($A1,1)=7 - 「書式」→「塗りつぶし」から青系の色を選ぶ
重要:数式の「$A1」の「$」(ドル記号)は列を固定するための記号です。これを外すと色付けが正しく動作しません。必ず列の前に「$」を付けてください。
Microsoftの公式解説でも、条件付き書式を使った曜日の色分けが紹介されています。Microsoft公式のExcel曜日活用コラムもあわせて確認することをおすすめします。
土日を目立たせるカレンダー作成の工夫
条件付き書式を複数重ねることで、より見やすいカレンダーに仕上げられます。
- 土曜:薄い青の背景+青い文字 → 視認性が高く、仕事の予定表でも使いやすい
- 日曜:薄い赤の背景+赤い文字 → 休日が一目でわかる
- 今日の日付:黄色の背景 →
=A1=TODAY()の数式で当日行を自動ハイライト
注意: 条件付き書式のルールが複数ある場合、上のルールが優先されます。「新しいルール」の一覧画面で「▲▼」ボタンを使って優先順位を調整してください。
条件付き書式の詳しい使い方は、ノジマのExcel条件付き書式解説が図解付きでわかりやすくまとめられています。
応用例・便利な活用方法

年間カレンダーや予定表の作成
ここまでの知識を組み合わせると、年の最初の日付を1か所変えるだけで自動更新される年間カレンダーが作れます。
基本の構成:
- A列に1月1日から365日分の日付を連続入力(
=A1+1のオートフィル) - B列にTEXT関数で曜日を表示(
=TEXT(A1,"aaa")) - 条件付き書式で土日・祝日に色をつける
- C列以降に予定・メモ・担当者などを入力する列を追加
💡 ポイント:祝日の自動色付けはExcel単体では対応していません。別シートに祝日一覧を作成し、COUNTIF関数と組み合わせることで対応できます。(例:=COUNTIF(祝日リスト,$A1)>0)
社内スケジュール管理・個人タスク管理
曜日の自動入力は、仕事の現場でも幅広く活用できます。
- シフト表:月の1日を変えるだけで全員分の曜日が自動更新される
- 週次報告書:月曜日の日付を入れると1週間分の曜日が自動表示
- プロジェクト工程表:土日が色付きで表示されるため、稼働日の計算が視覚的にわかりやすい
- 個人タスク管理:今日の行が自動ハイライトされるので、確認作業が速くなる
実務での活用例については、日経クロステックのExcel曜日活用解説も実用的なヒントが豊富です。また、ExcelやPC操作に関するほかの便利情報は動画ガミでも紹介しています。
色分けで視認性を向上させるコツ
色の使いすぎはかえって見づらくなるため、以下のポイントを意識してください。
- 背景色は薄めに:濃い色は文字が読みにくくなる。塗りつぶしの透明度を調整するか、パステル系の色を使う
- 文字色も合わせて変える:背景が青なら文字も青系の濃い色にすると統一感が出る
- 3色以上は使わない:土日・今日の3色程度に抑えると視認性が保たれる
- 印刷時の確認を忘れずに:画面では見やすくても印刷すると薄すぎる色は消えてしまうことがある
まとめ

関数・書式設定・条件付き書式の整理
| 方法 | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| TEXT関数 | 文字列として曜日を表示 | 曜日を別セルに表示したい |
| WEEKDAY関数 | 曜日を数値で取得 | 条件付き書式・IF関数と組み合わせたい |
| セルの書式設定 | 関数不要・日付セルに直接適用 | シンプルに日付と曜日を同時表示したい |
| 条件付き書式 | 条件に応じて自動で色がつく | 土日の色分け・カレンダー作成 |
曜日自動入力で作業効率を上げるポイント
- TEXT関数(
"aaa")は最速で曜日を別セルに表示できる基本の方法 - WEEKDAY関数は条件付き書式や条件分岐に強く、色付けの核となる関数
- 書式設定(ユーザー定義)は関数不要で既存データにも後から適用できる
- 3つを組み合わせることで、一度作れば更新不要なカレンダーが完成する
土日や特定曜日の色付けで見やすい表作り
- 条件付き書式の数式は列を「$A1」のように固定して入力する
- 日曜:
=WEEKDAY($A1,1)=1・土曜:=WEEKDAY($A1,1)=7が基本の数式 - 今日の行のハイライトには
=TODAY()と組み合わせる - 色は2〜3色に絞り、背景は薄め・文字は読みやすい濃さを意識する
関数と書式設定を一度正しく設定してしまえば、毎月・毎年の曜日入力作業はゼロになります。ぜひ今日から活用してみてください。


